【禁止改定】10月21日緊急禁止改定を予想してみる
ハビエル・ドミンゲスのグルールアグロの優勝で幕を閉じたミシックチャンピオンシップⅤ(以下MC5)が終わり、プレイヤーの関心は10月21日に発表される緊急禁止改定に向けられていると思います。
今回の禁止改定はスタンダードにおける禁止がメインではないかと当初から言われており、その筆頭であるゴロス原野(ランプ)はMC5でも使用率1位となりました。ただしその他のデッキが「打倒ゴロス原野」を意識した構築を行ったこともありトップ8には結局のところ1つのデッキしか残れませんでした。その中で1番の躍進をしたのが当初から2番手につけていた《王冠泥棒、オーコ》を用いたシミックカラーをベースにしたデッキ。
そのような状態で揺れる今回の禁止改定について自分が思うところをまとめてみたいと思っております。※当たればいいなという不安
まずはスタンダードから
大本命(禁止率80%以上)
《死者の原野》
MC5のトップ8に1つしか残れなかったと言えどもさすがに許されるものではないと思う禁止大本命。土地を置くだけで永遠にゾンビが湧き出てくるというのは現状スタンダードのパワーを超えてると思います。さらに原野が不幸だったのはローテーションにより対策カードのほとんどがスタンダード落ちしてしまったことで急に頭一つとびぬけてしまった点もあげられます。唯一メインで使われるレベルの除去である《暗殺者の戦利品》もローテーションにより各デッキの基本土地使用率が上がったことから使いづらくなったのもまた不幸です。ゴロス原野デッキに関しては《死者の原野》が禁止になれば一旦はその暴力的なパワーは抑えられると思いますので追加での禁止はないかと思っています。禁止後は一旦は使用率は落ち着くと思いますがゴロスを中心としたランプ戦略、《創案の火》デッキなどは今後スタンダードのカード範囲が広がれば広がるほど強化されるので要注意だと思います。
※ただしBO1のみの禁止の可能性もあるかとも思っています
ゴロス原野に禁止が出ることでまちがいなく圧倒的Tier1になるのがシミック系デッキ。
以前、カラデシュブロックのエネルギーデッキに大量禁止が出た際に両成敗としてラムナプレッドからも2枚の禁止カードが出たときのような禁止、冤罪事件が発生する可能性は極めて高いと思ってます。
ただし自分個人の意見ですがその中心である《王冠泥棒、オーコ》に関しての禁止は”今回は”出ないと思っております。ホガークの件をどう捉えるかにもよりますがさすがに最新セットの目玉カードをわずか2週間で禁止にするのは色々と危険であると考えます。ただし下環境でもすでに存在感を発揮しているパワーカードですので2年以内に禁止になる可能性は0ではないと思います。
その点からいくつか候補をあげました。
本命(禁止率60%)
《ハイドロイド混成体》
オーコ様の罪を擦り付けられる筆頭がこのクラゲ・ハイドラ・ビースト。あくまで個人の意見ですがオーコの強さの60%はその堅さからくる延命力だと思っており、そのバトンを受け継ぐパワーカードの1つが《ハイドロイド混成体》と思ってます。正直なところ単体で見れば禁止されるほどの悪者かと言われるとそんなことはないですがやはり息切れ防止となる「~唱えたときに」のドロー&ライフゲインはシミックカラーのデッキが強いといわれる所以の一角を握っているのは間違いないです。
またランプデッキでも使われている点も両成敗するのにちょうどいい感です(そんな理由で禁止していいのかどうかは置いておいて)。
ただしラブニカの献身のトップレアであり、このカードが禁止となるとパックとしての価値はショックランドのためのパックでしかなくなってしまう点をどう判断するかは気になります。
《世界を揺るがす者、ニッサ》
そして同じくオーコ様の犠牲になるのがこの白目をむいたPWです。ハイドロイド混成体が強い理由の一つがニッサのマナ加速から生まれてくるのも要因の一つなわけです。自分自身もオーコのデッキを使っていますがだいたい勝負を分けるのがニッサを賭けた攻防のような気がします(もちろんオーコの食物ビートで勝つことも多いですがそれについては後程)。ハイドロイドと違い、ニッサについては灯争大戦でも中堅クラスのレアですので特に禁止を気にする必要もないでしょう(気にはしろよ)。
上記についてはシミックカラーのデッキに関して丸々制裁を入れた場合を想定してます。
オーコが強い点のもう一つが食物トークン関連になります。エネルギーほどより多くのバリエーションで使用することはできませんが特に1枚のカードがオーコを非常に強くさせていると考えます。
大穴(禁止50%)
《金のガチョウ》
正直なところガチョウ禁止によってシミックの強さのすべてを止めることはできませんが2ターン目オーコや、3ターン目ニッサといったブン回りがシミックの強さであり悪とするならば、その一役を担っているガチョウはやはりウィザーズが警戒する「1マナのマナクリーチャーはオーバーパワー説」の系譜をしっかりと引き継いでると考えます。特にガチョウの強さはオーコとの噛み合いだけでなく、好きなマナを生み出せることによりバントカラーやスゥルタイカラーへのタッチを容易にしていること、食物トークン生成がさらなる食物トークン利用につなげることができること(特に意地悪な狼)、苦手なアグロのパワー1のアタックを受け止められることなど多岐に渡ってます。以上の点からもフェロキドンに次ぐ冤罪事件の被害者となる可能性は極めて高いです。
以上の4枚が個人的な禁止候補でありその中でも
《死者の原野》《ハイドロイド混成体》《世界を揺るがす者、ニッサ》
3枚の禁止を予想します。
その他にハゲてるからなのか《時を解す者、テフェリー》という意見もありますが個人的にはないと思ってます。もちろん下環境でも活躍するパワーカードではありますが。自分自身があまりインスタントタイミングで動くデッキを使わないためそこまでヘイトがないのでよくわかりませんというのもありますが・・・テフェリー禁止になった場合にフラッシュデッキが爆増するほうがマジック引退するまであるくらいに嫌いなもんで…
さらっとではありますがモダンでは《オパールのモックス》が極めて危険な状況であることは触れておきたいです。そこまで下環境をプレーしている身ではありませんが《湖に潜む者、エムリー》と0マナアーティファクトのシナジーは正直なところあまり放置しておくことは良いとは思います(ケシスコンボで遊んでますがとにかくやばい)。さらに驚いたことにエムリーの能力は開発が意図的にデザインしたことが公表されました。つまりこの段階でエムリーが悪として追放される可能性は極めて低いと思います。その中でかつてより監視対象にあった《オパールのモックス》はまず一旦禁止になるのではと思います。※今回大丈夫でも近いうちに禁止になるかと
そんなこんなでサクッと思ってることを書いてみました。
以上、《ウルザの塔》が禁止になればみんな幸せになれると思っている筆者の戯言でした。